ホンダのN-VAN。
街中でよく見るようになりました。
特徴的なのはエンジンレイアウト。
スズキのエブリィやダイハツのハイゼットのように、エンジンが荷室の下にあるキャブオーバーではなく
ホンダはフロントにエンジンを搭載しました。
めちゃくちゃ売れてますw
最低地上高が低くて背が高いスタイリングは、こうして観ると特徴的で悪くないのかも。
アクティバンに比べて、明らかに車高が低く背が高いです。
前回の記事
http://hamakaze360.blogspot.com/2018/08/n-van.html
そもそも商用車を猟車に使うメリットは、堅牢性と広い荷室を利用した使い勝手の良さです。
20万キロはエンジンオーバーホール無しで走りますし、ラゲッジスペースにゴムマットが標準装備なので、汚れてもガシガシ水洗いできます。
後のシートを倒せばフラットなスペースで、車中泊ができますし、バイクも積めます。
金額的なメリットや差は、それほどではなく、乗用と比べて、車検時の重量税と自動車税を合わせて、年間に換算しても3万円程度安いです。
今回は、アクティバンが車検で、代車としてホンダの営業さんが手配してくれました。
N-VAN L Honda SENSING
6速MT 2WD
1週間借りてましたw
市街地〜国1号バイパス+お買い物+通勤で200km程度の試乗です。
大井川でカンナの訓練してきたので、河川敷のフラットダートも走りました。
タイヤサイズは145/80 R12 6prの貨物タイヤにダウングレード。
これにより、他社の軽貨物タイヤの同じグレードになったので、選べるタイヤやホイールの幅が広がりました。
軽貨物のタイヤやホイールについては法改正があり、ロードインデックスを満たせば装着可能なので、気になる方は調べて下さい。
4ナンバーでもアルミが捌ける時代になりました。
因みにアクティバンは8prでした。
すっきり見やすい、水平基調で機能的なインパネまわり
小物類が置きやすく明るい印象。
ドリンクホルダーがいっぱいw
スピードメーター左横の燃料計みたいのが、タコメーターです。
助手席前にグローブボックスはありません。
ナビ横の吹き出し口の前にスマホを入れておきたいのですが、iphone8には若干小さい。
この辺は現行車で改良されているかもしれません。
走ってみました。
乗り降りが簡単ですが、アクティバンよりも床面が低くてシートが高いです。学校の椅子に座ってるみたい。
視界は良好で広々明るいコクピットです。
インパネは見易く機能的。
若干足元が狭いですが、ペダル類の操作に問題なしです。
クラッチペダルの横にフットレストは無し。
パーキングブレーキはステッキブレーキ。
エンジンレイアウトがフロントに移ったので、車内はとても静かです。
風切り音やロードノイズなどの走行音も控えめ。
フラットダートを走っても、良く動く足のおかげで、細かな振動を吸収して車体は余裕がある。
エンジンはトルクが分厚くマイルドな味付けです。
3000〜5000回転ぐらいの早めのシフトで繋いでいくと、キビキビ気持ち良い加速が出来ます。
6速MTの操作性はs 660の流用です
ショートストロークでスコスコ気持ち良く決まります。
残念なのが、助手席のシート。
フラットなのと、滑りやすい素材でできているので、リュックなどの手荷物を置いて、赤信号でブレーキすると荷物がズレてフロアに落ちてしまいます。
1速はスーパーロー
ノッキングをし難いエンジンのおかげで、アクセルを踏まなくてもクラッチだけでスタートができる程。
びっくりしたのは林道のありえない急坂での坂道発進。
激坂の途中で一旦停止。そこから発進しますが、慣れない車では緊張する場面です。
フットブレーキを離すと同時に半クラですが、後ろに下がる雰囲気はありません。
もう一度ブレーキを離してみます。
時間にして2秒程度ブレーキがかかっていて、坂道発進のアシスト。
パーキングブレーキをかけなくても発信ができる親切設計なのです。
このてのくるまは、平坦なところの発進は2速が普通です。
3・4速はどこからでも吹け上がっていく使い勝手の良さがあります。
5速は市街地での低速走行。
6速はオーバードライブ。
時速60キロ以上の巡航で使うぐらいでちょうど良いです。
6速MTでも、あまりは忙しい印象は無かった。
ハンドリングは、交差点を曲がった程度ですから良く分からないですが、アクティバンのクイックに曲がる特性に慣れているせいか、極端なアンダーステアに感じました。
ラゲッジスペース
400サイズのバリケンを積むとこんな感じ。
荷室長が足りなくて、分割式の後ろの座席を倒してフラットにしないと積めません。
エンジンが床下に無い分、低くなったラゲッジスペース。
背が高いので荷物は多く積めるようですが、高さを有効活用するには工夫が必要。
例えば、農業コンテナなどのキャブオーバー規格で設計されてる荷物を運ぶには不便。
タイヤハウスの張り出しも手伝って、結果的に前後に足りなく横にも乏しい、残念なサイズになってしまった。
後ろのタイヤハウスが大きく張り出しているので、キャブオーバー車に比べて、床面積が足りてない。
欲しいのは2名乗車時の荷室フロア長さ。
1585mmでは、僕は寝ることができない。
アクティバンはこんな感じでした⬇︎
因みに荷室フロア長は1940mmなのです。
助手席を倒せば2700mmの長さを確保できる。
狩猟車としてどうなの?
N-VANを狩猟車にするメリット
- 安全
Honda SENSINGが付いているので、あらゆる部分で安全で快適です。
MTにはクルーズコントロールは付いていませんが、車線逸脱機能などを搭載。
各種警告表示などで運転支援してくれます。
https://www.honda.co.jp/hondasensing/
- 経済的
猟期中は、毎週遠距離に出猟するのでとにかく走行距離が伸びます。そこで、問題になるのは燃費の問題です。
アクティバンをケミカルチューンして、実質1~1.5km/l程度伸びただけでも嬉しかったw
アクティバンの実質燃費は約12km/lですがN-VANは18km/l程度は走ります。
- 長距離が得意
Honda SENSINGの安全支援や燃費性能、静粛性、快適なシート。N-VANは、”安全に快適に長距離を移動する”ことが得意のクルマです。アクティバンとはレベルが違います。
最低地上高からみた猟車の選択
商用ベース車の最低地上高ホンダ アクティバン 190mm
スズキ エブリィ 150mm
ダイハツ ハイゼットカーゴ 160mm
ここまで調べて意外なのは、エブリィやハイゼットも意外に低かったこと。
これでは、キャブオーバータイプで悪路を走ってどうのこうの言ってられない時代になってたようです。
舗装路やフラットダートを走る程度なら、この程度でも大丈夫なのでしょう。
そこで、アクティバン190mmを超える軽自動車を調べてみました。
スズキ ジムニー 210mm
これしかない、なので悪路走破性を獲るなら、ジムニー
次に高いのは、軽のSUV。
スズキ ハスラー 180mm
アクティバンの後継としてどうなのか?
アクティバンに新車で乗るには覚悟が必要でした。商用車に乗ることは、堅牢性を優先することですから、その分走行音がうるさかったり、乗り心地が悪いトラックの足回りを覚悟していました。
当時の商用車は、下取り価格が極端に低かったのです。
一度乗り出せば半額以下
そして、他社の軽バンに比べて車体価格も割高だったのです。
アクティバンに乗る人は、ホンダが好きで乗る人がほとんどでした。
当時のホンダは、F1で世界を相手に連戦戦勝してましたし、その技術を投入したミドシップレイアウトのNSXや、センタータンクレイアウトのCR-X、等長ドライブシャフトのシビックなど物理の法則と効率を優先した面白い車を作ってました。
F1の技術は軽自動車にも惜しみなく投入されて、BEATやZを作りました。
そして生まれたのが、ミドシップレイアウトの4WDの軽バン。
バモス・アクティバンです。
悪路も走れて舗装路もグリグリ曲がる。
後にも先にも、当時のホンダしか作れない車なのです。
アクティバンの使い勝手を知っていると、N-VANの床面積の乏しさは不便でしかないし、悪路走破性の低さは面白みにかけるのです。
最初からN-VANで始める人は不自由はあまり感じない。
悪路走破性は、多少のダートやワダチなら気をつければ十分に走行可能ですし、ぬかるみや下廻りを打つようなガレ場で無理をしなければ問題ないと思います。そもそも、そこは車で走るところではないのですw
この際、ロングドライブや経済性の良さを活かすなら、2WDを選択するのもあり。
実際、狩猟をする人は、みなさん4WD車ばかり所有している訳ではないし、長距離の移動を優先して、普通車のワゴンやハイエースなどを使用している人も多いです。
要は狩猟のスタイルによって、選択する余地があり、悪路走破性はあまり重要ではないのかも知れません。
今回ホンダが提案した、お一人様が前提で、車中泊も快適で荷物も満載できる。
長距離移動は安全で快適、経済性を優先するなら、N-VANで十分なのです。
↓このシリーズ欲しい。限定品なんですよね。
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