ほぼゼロ円w
しかし、そんな自分の時間が取れない時に限って、何か作りたい欲が出てしまう…
今回は鞘を作りました。
みんな大好き剣鉈です。
最近の若いハンターさんは、剣鉈は重いから持たない!
止め刺しはナイフでやるから使い所がない!とか言って、コレを持つ人は少なくなったようですが、僕はバリバリの剣鉈派です。
腹割も止め刺しもコレでやりますし、骨盤割まで一発でやれるので使い勝手は良いです。
4月に入り有害鳥獣駆除も始まったので、地元の山に入る機会が増えました。
猟場は里山ですから、樹木の保全や健康も心がけて歩いています。
特に尾根筋などの、崩れ防止の為に植えてある広葉樹は土砂崩れなどの災害防止の役に立ってます。
その木に絡みついた蔦や藤類をそのままにしておくと、樹木を絞め殺してしまいますから、気がついたら鉈で切って処理しないと遺憾のです。
剣鉈の出番はそれだけではないですが、春の山では使う頻度が高いので、鞘を作ります。
猟期中は革の鞘に入れて使ってましたが、出し入れが頻繁になると鉈を止めるホックの部分を切ってしまいそうで仕方がありません。
しまう時も革のケースを切らないように慎重に収める必要があるのです。
鞘の理想は、片手でスラッっと抜いて、使い終わったらスッと戻す事が出来ること。
逆さまにしても鉈が抜け落ちないことです。
軽くて、携帯しても鉈が遊んでカタカタと音がしない奴を作ります。
鞘のデザインですが、刃の形が見えると一般の人に威圧感を与えてしまうので、あえて四角の通常の腰鉈のケースと同じ形にします。
ちなみに、僕の剣鉈は7寸です。
まずはジグソーで適当に刃型を切り出します。
材は輸入梱包などのショアリングで使われた端材です。
職場に落ちてたのを拝借。
ホワイトセラヤ等の柔らかく軽いラワン材です。
背板は、素麺の木箱の蓋部分w
この段階で現物合わせして刃を抜く時にそこそこの抵抗があって、刺す時はスムーズに収まるサイズを出しておきます。
加工は木の反りを利用して、両側から刃を挟んで止めるような構造です。
鞘の中で鉈が動かないように、なるべく遊びは作らずにキツキツでカットします。
腰紐を付ける突起部分の材は、ウッドデッキ等の使われるセランガンバツです。
所謂、ハードウッドですね。
四角く整形します。少し上品は鞘のアクセントになりました。こいつも落ちてたやつw
木工用ボンドで一晩接着。
翌日、剣鉈の出し入れの具合をもう一度確認します。
刃を入れる時は、スーッと入って収まる最後の3センチの辺りから、刃の両側から抑えが始まり、柄の部分が鞘に接触するところで、その抵抗がピークになり鞘全体で刃を固定する感じです。
鞘を持って逆さまにしても、鉈は簡単に出てこないから、山で落としてくることは無さそうです。
抜く時は、右手で柄を持ち、左手で鞘を持って親指で抜く方向にグイッと力を入れるとスッと抜けます。
カンナで鞘を整形。
こんな感じで、突起部分を木ねじで固定して強度を出す構造です。
金具を使ったのはココだけ。
適当にペーパーがけしてひとまず完成。
使ってみて強度が足りなければ、材を変えるなどします。
各パーツを金属で止めたのは、ステンレスの木ねじ2本だけ。
他の部分は接着剤で付けただけです。
必要な時以外は鉈を鞘に収めた状態で運用するので、携帯していて鞘が折れたり割れたりすることはないと思います。
裏面はこんな感じ。
素麺の蓋の反りの関係で、無地の方を使えなかったw
腰紐を付けたら完成。
カビが生える前にオイル仕上げをしてみようかな?
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