HAMAKAZE jj: 犬を合図で飛び込ませる日本のキジ猟

2020年4月14日火曜日

犬を合図で飛び込ませる日本のキジ猟


セブン3歳。猟芸が洗練されてシンプルになってきました。
これからどの様に変化するのでしょうか?


犬を合図で飛び込ませるのは、日本特有のキジ猟文化。

実猟に使うのですから、鳥が獲れれば良いわけですが、指示犬を使う以上しっかりポイ
ントさせて合図で飛び込むように訓練したい。

友人は、「ジャンピンジャックフラッシュをキメる!」と言いますが
これに深い意味はありませんが、ローリングストーンズの曲の如くです。
キジあてしてるときのイメージがぴったりなのです。

猟期以外は鉄砲を持っていないので、鳥を飛び立たせるまでがワンコの仕事。
とにかく、決まるととても気持ちがいい。




なぜ、日本のキジ猟は、合図で指示犬を飛び込ませるのか?

この合図で飛び込ませて鳥を立たせるのは日本特有のものです。

欧米では、鳥を飛び立たせるのは人の役目で、ポイントしている犬の前に、人が出て鳥を蹴り出します。
その理由は、銃砲の前に犬が飛び出すのは危ないとか、マナーに反するなどです。
しかし、ニホンキジを相手にすると、これには無理がある。

なぜなら、ニホンキジは敏感で人が寄ると這って逃げるのです。

要は、日本と欧米ではキジの種類が違うのです。
欧米のキジは、首に白い輪っかの模様のあるホワイトリングと言われる、少し大型のキジ。
これは、アジアから移植されたコウライキジで、日本にも対馬列島や沖縄、北海道にも棲息しています。

この鳥は鈍感で、犬がポイントしても人が犬の前に出ることができる様です。

セブンのように、鳥との間合いが短くて、隙があれば抑え込みにかかる犬ならほぼ不可能。


ニホンキジは這う

キジを抑えられない犬を、這うキジに当てると分かりますが、犬がキジにポイントしても合図が遅れると這ってしまいます。

そこで、這われたことに気づいた犬が、再捜索してポイントします。
ここで、間合いを詰めて抑えることができないと、さらに先に這ってしまう。
もう一度、這われたことに気づいた犬が再捜索してポイントするのですが、抑えることができなければキジは這う。

これが延々と続きますが、最終的にはキジに巻かれてしまうか、安全地帯まで走られて飛ばれてしまいます。

ヒネキジが全力で這うスピードは、ネコやウサギが走って逃げるスピードとあまり変わりありません。


キジが這うことを犬に教える

生後6ヶ月くらい、セブンがポイントをし始めた頃の動画です。


何度もキジにポイントをするようになり、自信がつき始めたセブン。

キジが、この様なボサにいることは知っていても、這うことを知らないですから、いつまでもそこで待ってます。

意図的にキジを這わせる様に横から近づいて合図で飛び込ませてみました。
狙い通りに鳥が出ないことが信じられない様子。

この様に、ニホンキジは逃避本能に長けているので、キジを抑えることができなければ、人が犬に近寄るだけで這って逃げてしまいます。

”ニホンキジ”を相手にする日本のキジ猟は、ハンターは犬の後ろで待機して、合図で飛び込ませて鳥を飛ばす必要があるのです。

その方が射撃のタイミングが取りやすいし、決まれば犬との一体感がとても気持ちが良いのですw












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