今日は巻狩初参加です。誘われて集合場所に付きました。
初めてなのでちょっと緊張してます。
誘ってくれた先輩猟師さんがいろいろ面倒見てくれますが、素人にはよくわからないことばかり。とりあえず、親方の説明が終わってマチ(犬に追われて来た獲物を撃つ役目)を任されるようです。
親方が紙に略図を書いて色々説明してくれますが、山もわからないのでイマイチ実感が湧きません。
先輩と数人で一緒に急な沢筋を登って、タツマに案内されました。
もう汗ぐしょぐしょです。
先輩と数人で一緒に急な沢筋を登って、タツマに案内されました。
もう汗ぐしょぐしょです。
『ここで、獲物が来るのを待ってね。獲物が来たら撃ってね。良いところだからw』
ここで獲物が来るのを待てば良いようです。
他にも幾つかのグループに分かれてみんなで山を囲っているようです。
先輩は、自分より少し離れた上のタツマに立つようです。
わからないことが分からない状態で、色々聞かなきゃならないのだけど、何をどう聞いて良いのか分からない…
とか、考えてたら先輩は先に行ってしまった。
ちょっと待って!
と言おうと思ったけど猟場なので、大声を出す事ができません。
と言おうと思ったけど猟場なので、大声を出す事ができません。
んー?
『はて?獲物が来るって言ったたけど、どちらから来るのかな?』
大体の『先輩は言葉が足りない。』のです。
タツマに着いたら、どのような地形で、をどのようにマチを張っているのか?
現場で具体的な方角を示してもらって、しっかり聞いておきましょう。
また、犬はどの方向からかけるのか?獲物はどの方向から来る可能性が高いのか。
どちらの方向に人がいて、どの方向が危険で発砲出来ないか。
以上、必ず聞きましょう。
タツマに案内されても、大概の場合は大雑把で
『あの辺にいてくれ』
程度にしか指示されないので、足場の決定は自分で決めなくてはいけません。
ここからがあなたのフィールドセンスを問われる所です。
周辺を音を立てないように、少し歩いてウトと地形、風向き日当たりなどの大体の状況を把握しましょう。
周辺は獣の通り道なので多分、ウトは何本もあります。
僕はこの時にgooglemapで、マークすると同時に、周辺の道路や民家の方向をチェックします。
先輩にここで撃っても良いって言われても、発砲はどこまで行っても事故責任です。
バックストップや周辺の状況は、mapで確認しておきましょう。
- ウトについて
人も入れない藪の中をバキバキ逃げてく時もありますが、それはこちらの存在をを気取っての行動です。
- 足場の決め方
自分と獲物との勝負は、早く発見した方が勝ちなので
なるべく見通しが良い、ウトを少し高い場所から見下ろせるバックがストップある場所がベスト。
獲物は上を見るのが苦手です。
イメージとして棒でぶっ叩けるぐらいの距離が最高の間合いです。
腰溜め撃ちでも、当てられる距離です。
なので、走って来てもなるべく動かずに引き付けて勝負しましょう。
最大有効射程は30mが限度と思ってください。
半矢(手負い)を作るくらいなら、撃たないほうが良いです。
いよいよ始まります
無線を聞いてると、他のメンバーもマチを張ったようです。
しばらくして、親方の合図で実際に猟が始まりました。
決めた足場を信じて、静かに待ちましょう。
とにかく動かないように。
途端に無線が賑やかになります。
『鳴いたぞー!犬が鳴いたぞー!』
犬が獲物の匂いを獲ったようです。勢子が実況してくれます。
『近いぞー!本鳴きだぞー!出るぞー!!』
勢子はがヒートアップしてきました。
遠くでワンコが鳴いているのが聞こえます
『良いところだからw』
先輩がさっき言ってたコレ。
初心者とかゲストは、親方の配慮で、条件の良いタツマに置かれることが多いです。
せっかくの新人に大物猟の醍醐味を体験させてあげたいからです。
しかし、マチを張る場所は、無意味なところはどこにもなので、全員に発砲のチャンスがあると思っていても間違い無いです。
獲物は確実に来るので、そのつもりで居たほうが良いですw
とにかく動かない。
『出たぞー出たぞー!飛んでるぞー!コノヤローッ!!』
獲物が出たようで、勢子はますますヒートアップ!!
と言ってるうちに
黒いものが、目の前を音もなくぶっ飛んでいきました?!
全力疾走で逃げてくる獲物は、思うよりも数倍早いです。
銃を構える暇もないほど速い。
起きたばかりのイノシシは、体を一杯に伸ばして、速度を上げてタツを抜けていきます。
遠くでワンコが鳴いてたら、獲物はすぐ近くに来ている可能性があるので、注意が必要です。
自分の近くを全力で走って来るイノシシを撃ち獲るのは、経験者でも難しいです。
初心者が獲ることを想定してないから、外しても恥ずかしいことではないので、獲物が抜けて行ったらしまったら、素直に「抜けてった」って無線で報告しましょう。
速くて撃てなかったとか、どっちの方面に抜けたか?犬は着いていったか?
獲物は抜けていっても1頭だけではない可能性があるし、犬が追い返して戻ってくることもあるので、終了の合図があるまでは移動してはいけません。
全て終わって集合場所に帰ってきたら、獲物を見た人は親方に詳しく報告しましょう。
今回の状況ならイノシシが寝ていた場所がわかるし、タツマはもう少し工夫したら獲れたかもしれません。
目の前を飛んで行った一頭の獲物でしたが、状況を細かく記憶しておくことで実は色々なことを教えてくれてるものです。
後で先輩たちと状況を細かく説明して分析すれば次回の捕獲につながります。
鉄ピンタイプ
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