「競技会用のハンドリングと実猟用のハンドリングは別ではなく、競技犬と実猟犬は同じ。」
英系本部大会春にこれを言われて、バットで頭ぶん殴られたぐらいの衝撃でずっと考えてました。
もし別とするなら
競技犬だから、ハンターの射程外で雉を出してしまう。
競技犬だから、スタンチが甘くてハンターの到着まで待てない。
競技犬だから、常に呼んでいないと連絡を切ってしまう。
競技犬だから、雉を獲りにくい。
競技犬だから、飛び込みができない。
実猟犬だから、べた付く。
実猟犬だから、走らない。
実猟犬だから、合図で飛び込めない。
実猟犬だから、云々…
それは結局、ネガティブな言い訳しか出てこないので
鳥を獲らせない犬は人との関係に問題があるか、又は、どこか訓練を間違えてる訳です。
走るばかりで効率が悪い捜索をするワンコも然り…
極論ですが、愛犬で快適に鳥猟を楽しみたいならば目指すゴールは同じです。
実猟は相手犬と比べる訳ではないので、比較的ルーズに使役しても鳥が獲れれば、結果オーライです。
競技では実際に鳥を獲る訳ではないので、多少ハンドラーから離れてポイントコールしたり、スタンチが甘くても鳥に絡めば、ジャッジに相手犬より有利な印象を与えることができたりするのです。
しかし、求める技量は審査員をハンターとして、彼を楽しませる走りをする事が必要で、それをするには、犬との呼吸とハンドリング技術がいるということです。
E’ポインターもセターも、鳥猟のスペシャリストとして作種されました。
広範囲のフィールドをより早く効率良く鳥を狩り、ハンターを楽しませる猟芸を磨いているのですから、競技となればそれがそのまま競技犬としての実力です。
そもそも実猟と競技を別に考えるのが間違っているわけです。
今回のFTでは、あんなに敏感でビビリだった仔が、相手犬に翻弄されることなく猟欲の限り、最後までトップスピードで元気いっぱい走りました。
今回のセブンは、明らかにこれは勝負だと意識して狩ってました。
審査員の方々も良い犬だと褒めてくれたのですが、自分のハンドリングの技術の無さで入賞を逃してしまった。
それだけに、反省至極なのです。
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