HAMAKAZE jj: 【鳥猟犬の作り方】仔犬を手に入れる

2019年1月18日金曜日

【鳥猟犬の作り方】仔犬を手に入れる


鳥猟犬は使役犬です。ペットに比べて、一緒に行動したり仕事をしたい犬種なので、主人に同調しやすくとても飼いやすいですし、コンパニオンドックとしてとても優秀です。
セブンは前のワンコが亡くなって、欲しいと思っていた時に出会い、半ば勢いで持ってきてしまったのですが、仔犬と犬舎は選び方があります。

仔犬選びは、この先数年、一緒に共同作業をするパートナーを選ぶのですから、慎重になることに越したことはありません。
実猟に使いたいのか?猟野競技会に出たいのか?
ひと通り鳥猟犬のことを学んでから始めても遅くないと思います。

日本でフィールド系の血統を管理しているのは全猟なので、実猟に使う対象の仔犬は全猟登録犬になります。

繁殖情報

猟犬の仔犬はペットショップに流通しません。
あなたがハンターなら、猟友会の会長さんなどに相談すれば、鳥猟師を紹介してもらえば贔屓の犬舎繁殖の情報につながるかもしれません。

一般に指示犬を使役している人は、贔屓の犬舎があり、その犬舎の主と話をして犬を選んでいます。
全猟FTの全国大会などは、全国からブリーダーが集まるし、優秀な犬の猟芸が見れるので、その時に個人的に話をしてるようです。

初心者の場合は、仔犬を見て良し悪しの判断をすることは難しいし、人脈もないから犬舎とか血統選びなど普通良くわからないと思います。

近所で探す

周りに、FTに出場されている人がいるなら、なんとか話をして、お友達になれば鳥猟犬の血統に詳しい人で、面倒見が良い人が見つかります。
これが後々の訓練のことを考えると、一番良い方法かもしれません。成犬で良ければ格安で譲ってくれる可能性もあります。

良い血統の犬を手に入れるには、やはり人間関係です。

そこで『素直にFTをやりたいので、犬が欲しいのですがどうしたら良いですか?』
と思い切って聞くことです。


鳥猟犬の訓練のやり方とFTの勝ち方もセットで教えてくれますw


WEBと雑誌を利用する

それがなければ、自力で犬舎を探して、話しをして手に入れることになります。webで探せば有名犬舎が見つけられるので、直接連絡を取るのも可能です。



他には全猟誌を利用することです。
仔犬の繁殖分譲情報は、の繁殖欄にブリーダーと繁殖情報が記載されています。
銃砲店などで全猟(猟犬の雑誌)を見せてもらい、その繁殖欄で探します。そこには、繁殖予定、予約、譲渡の情報が書かれています。しかし、犬舎の状況と犬の気質がわからないこの時点で、そこで決めるのは避けたほうが良いです。

実際に自分の目で犬舎を見て確認しましょう。

犬舎が近くにあるなら直接電話をしてから足を運んでから選んでも遅くありません。
詳細欄には〇〇犬舎と書かれていますが、大概の場合は普通のサラリーマンだったり
兼業農家さんで、趣味の鳥猟犬の繁殖だったりします。

予め電話でアポを取ってから、犬舎に行きましょう。犬主と話をすれば作種の方向とが聞けますし、犬談義で盛り上がること間違い無しです。
犬舎を見せてもらい仔犬にも合わせてもらえます。時間があるなら一緒に親犬の訓練に付いて行って、訓練の仕方を見るのも大変参考になります。

犬舎の主が良い人なら、その系統の犬の飼い方から訓練の仕方まで、一通り教えてもらいましょう。譲ってもらった後も、一緒に訓練するなどしてくれるかもしれません。

犬舎が遠距離になると、電話と手紙のやり取りになります。
最終的には、繁殖者が子犬の写真と親の写真などを送ってくれるので、それで決めることになります。
メールとパソコンを使える人ならある程度詳細なやり取りが出来ますが、それでも一度は現地に行って繁殖者と合ったほうが良いです。

有名犬舎を利用する

用途に寄って様々な用途の犬を作種しているので、犬舎としっかり話をして欲しい犬をオーダーするやり方もあります。

仔犬の値段

今は鳥猟をされる人が少ないですから、良い犬を作りたくて繁殖し、その腹で余った仔犬が流れて来ることも多いので、1回目のワクチン代+全猟登録血統書代+餌など込み込みで5万円程度が相場です。
有名犬舎になるともう少し高いお値段になりますし、輸入直子なら青天井です。


セブンの場合

セブンはたまたま鉄砲屋で売れ残ったワンコを貰ったので、血統を選ぶこと無く店の信用で決めました。

実際に血統書を見て選んだのではないし、先代のドルが逝って次の仔犬が欲しいと思っていた時に、偶然頂いたお話でした。
最後の1匹だから選べなかったのですが、父母の気質と狩猟実績、捜索パターン作種の方向などは細かく教えてくれたので決めました。


両親は在来系の実猟のポインタです。英系で直近にFT系の血が入ってない様でした。私の場合、両親に実績があって健康な在来系のポインタならOKですね。
店主も家族も鳥猟を専門にされているので、この子が失敗する可能性は極めて少ないと思いました。
初めて会った時の、この仔の雰囲気と性格をひと目で気に入ったってのが大きいです。





渡辺銃砲店の店主曰く、
『その子が狩猟をやる犬なのか、健康に育つのか、はっきり言って博打だ』です。
何度も繁殖されている人なので、決定的な欠点の子は淘汰していると思いますが
それでも、将来健康に育つのか、しっかり猟をするようになるのかは分からないようです。

どこの犬舎を選んでも、本当に博打だと思います。兄弟の顔を見れば全然揃ってないし、性格もバラバラなのが実際です。

血統書が来て分かったことですが、結局セブンは、血統書の隅の方に一頭だけチャンピオン犬がいる程度の、ダメダメな血統でしたw


賭博にならない犬舎はあるのか?

犬の性能を安定させるのはラインブリードしかありません。ポインターの中でも、系統の純血を求めるのが一番安心。

徹底した系統繁殖をしていて、強力な遺伝子プールを持っている犬舎なら安定した性能の犬を作れるので、そこから買えば問題は少ない。
しかし、現時点で純血を系統繁殖している犬舎はごく少数、又は、全くありません。

私の調べた限りで、日本で唯一純粋な系統繁殖をされているのは、エルフュージャパン(公文さん)だけでした。その犬舎主曰く、日本で系統繁殖を成功させた例は無いとのことです。
どの犬舎も、系統繁殖の成功を目指して、孤軍奮闘しているのが実際のところのようです。


ほんとに貰ってきた仔犬が猟をするか否かわからないの?

こればかりは鳥猟犬関係者が口を揃えて言うことですが、正直わかりません。

猟をする素質は、すべての仔犬が持っているのですから全くやらないのは、育てる過程で何か原因があったとしか思えないのです。

実際に、FTチャンピオン犬の直子がFTチャンピオンになるわけでもないし、それ以上にFTに出場の機会もない仔犬、満足な訓練もされずにペットになる仔も少なくありません。

血統書にチャンピオン犬がいっぱい並んでる親の仔犬だとしても、系統繁殖を成功させたとしても、やらない犬はやらないです。




確実なことは、適切な時期に適切な訓練を施さなければ、血統がいくら良くても猟をすることは無いってことです。

餌をやってるだけでは、猟犬は猟をすることはありません。

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