HAMAKAZE jj: N-VAN狩猟用としてどうなんだ?

2018年8月6日月曜日

N-VAN狩猟用としてどうなんだ?

N-VANについて考えてみた。
 先日、アクティバンのエンジンが1気筒死んだので、修理がてらホンダに行ってきました。
もう走行距離は15万キロを超えてるし、そろそろ次の車を考えてもいい時期なのかも…

そんな事を考えてたら、V-VANが店頭にあるじゃないですか!!
先日実車を見てきたので、取り急ぎ感想をUPしておきますね。

 営業用の軽箱が、趣味に使えることが広く流布されたので、ホンダではバモスHOBIOを作ったし、よりスタイリッシュに、使いやすく進化したのがN-VANと期待してました。




 アクティバンは、狩猟用の車として非の打ち所がない車です。
ダンパーを固くしたりしてますがフルノーマルです。


スタイリング
ここが一番大事です!!
 見た目のイメージはあまり変わらないけど、FFになった分ボンネットの長さが目立ちます。そして、車高が低い。
やっぱりバモス・HOBIOをスタイリングで超えることが出来ませんでした。
なんとまぁ。違和感しか無いです。


エンジンとレイアウト
 ミッドシップからフロントにエンジンが移動。だから、前方衝突安全性能と直進安定性は飛躍的に向上。エンジン型式もOHVからDOHCに進化しました。
ターボモデルもラインナップされて燃費もNAとあまり変わりません。アクティのかつてのターボモデルはエンジンの下にインタークーラーが張り出していて、破損したら帰ってこれなくなるので、悪路は怖くて走れませんでした。今回はFFモデルなのでその点は大丈夫かもしれません。お金のある人はターボを買ってもいいと思います。当然、耐久性はNAには敵わないです。

燃費
燃費性能もカタログ数値で
N-VAN 4WD 21.2km/l 
アクティ 17km/l 実際は11km/l
ここは大きく性能向上ですね。
猟期の週末は、一日で200~300km走るので、とても助かる所。

4WD
アクティバンはミッドシップ4WDだったので、車重の割に軽快に走れていましたがN-VANはどうなのか?とても興味があります。サービスのお話では、フロントに安心感があると言ってました。
アクティバンは4速トルコン・N-VANはCVT。共にビスカス4WD。

ホンダのビスカス4WDについて、不満を覚えたことはありません。MRベースなので0:50~50:50までフロントタイヤをコントロールします。フロントの滑りを感じる前に物理的に補正をするので、僕はこの方が好きです。
雪道でも、アンダーが出て怖い思いをしたこと全くありません。

悪路走破性
悪路走破性はロマンです。

 軽く重心が高い軽箱はエンジンレイアウトが重要です。
2WDで荷物を積んだ滑りやすい上り坂は、重量はどうしても後ろに掛かるのでFFレイアウトはトラクションが掛からなくて不利です。空荷であった場合、FRレイアウトでは、後輪に荷重が掛からないので不利になります。なので、ミッドシップレイアウトが最適なレイアウトになります。
 4WDになっても悪路では同じことです。スタックするかしないかの局面で最終的に物を言うのはエンジンレイアウトによる重量配分が大切です。 

 実は狩猟車に、高性能な走破性はあまり必要ありませんが、そこを信頼できるか出来ないかで、安心感が全く違います。2躯の乗用車で猟している人も多いですし、スタックなどの事故に合う前に、危ない所は入らないことで事前に回避しているのが現状です。ジムニーで走破性を過信して滑りやすい林道に入ってしまって、”置いて帰ろう”する人が結構居ます。軽箱でスタックしても脱出は簡単ですが、ジムニーでスタックするとちょっと大変なことになります。

 僕の場合は、近所の河原に入ってキャンプしたり、ぬかるんだ林道の奥に入ったりするので、そこそこの走破性は求めます。一銃一狗で携帯電話の電波が届かない森の奥まで入って行けるのは、信頼できる悪路走破性能のおかげです。

最低地上高
アクティバン190mmと、クラストップだったのですが、N-VANは 145mmと低くなりました。コレは軽箱全体に言えることで、ハイゼットカーゴ160mm・エブリー150mmとやはり低い。
 最低地上高は、積載重量などでも変化するので過信してはいけないですが
実際に下回りを見て、一番低い所はどこなのか?確認して置くことが必要です。
 当然不整地では、エンジン部分をぶつけないように走行ラインを選択して走らないといけないですが、それがどこにあるのか?他にぶつけてはいけない所、ぶつけそうな所はどこか?を把握して置くことがトラブル回避に繋がります。

 狩猟仲間が他社の軽箱で、林道などで下回りをぶつけることなく仕事ができているので、N-VANも大丈夫だと思います。普通に河口付近のふかふかな砂浜に、Nワゴンが入って来た時もあるから、そんなに気を使わないても良いのかも。

内装
内装に関しては、より機能的に進化してます。
しっかり考えて作った感があります。アクティなんかダッシュボードに棚などなくて、のっぺりしたデザインなので、このように小物が置けるスペースが有ると助かります。
AVナビスペースの横には、スマホを縦に置くスペースもあって、とても親切な設計。

 水平基調の内装はとても機能的で好感が持てます。
シートレイアウトもしっかり考えてあり、助手席側はフルフラットになります。
アクティバンの後期型は、助手席側のフルフラット化は廃止になったのですが、N-VANで復活です。

開発にお金使ってますねー
でも、荷室をフラットに変形させるのに、助手席のヘッドレストを外すとか、フロアを引き出すとか、面倒なギミックは後々使わなくなるですよね。
助手席シートもスライドしないし…
もう少し、その辺りの乗り心地も考慮してほしかったかなぁ。
お一人様で運転するのには快適かもしれないけど、助手席の人は可愛そうだ。

ナビはスマホで代用して、ナビのスペースに無線とオーディオを入れたら良いと思う。

積載性能
 妥協を要求されるところです。
室内長が短くなったかわりに、低床設計の恩恵で室内高が長くなりました。
しかし、狩猟の場合、荷室の高さは必要ないです。

 普段仕事で軽箱を使っても、安全性の面から考えて、運転席と助手席(前席)を立てた状態で仕事をすることが前提です。そして、咄嗟の急ブレーキで、荷物が前方に雪崩れて来るのを防止するために、荷物を前席のシートの肩よりも高く積むことはありません。
 そして、助手席をフラットにできるのは、普段から長尺物を扱う業者以外は、おまけの性能でしかありません。


 助手席側はピラーレス設計。
ダイハツが失敗したやつやんこれ。ホンダなら成功するのか??
助手席のドアとスライドドアがフレームを兼ねていて、開け締めすると重厚な音がします。そして、4名乗車時の荷室長さの記載が無い!

2名乗車時でのフロア長さに注目。
N-VANは 1585mmしかありません。大きくスペックダウン(T_T)
助手席を上げたままだと、身長178.5cmの私は寝れなくなってしまいました。

因みに
アクティバン 1940mm
サンバーバン 1860mm
エヴリーバン 1955mmです。

FFレイアウトになった分、室内長が355mm縮小しました。
 2列目シートを立てると、今までのように、後ろの荷室に400サイズのバリケンは縦に詰めないようです。セカンドシートを分割して倒してから運転席の後ろに乗せるしか無いかな?

巻狩で、あいのりして現場に行くときには4人乗れなくなってしまったか?
室内長短縮のツケは、やっぱり荷室の狭さらしい。


総論
N-VANは狩猟に使えます。

私が狩猟用に使う車として、下記の性能は必須条件です。
  • 農業作業道を走るので軽の大きさであること。
  • 前日に自宅を出発して日の出と共に狩猟を始めたいので、車中泊するスペースは必要。
  • ある程度の不整地は走れなくてはいけないし、2躯でスタックしたら周りの人に迷惑かけてしまうので、4WDは必須。

コレ以上の良い装備は、より便利に快適に経済的に遊べるようになるってことです。

アクティバンと比べた場合
燃費以外は妥協しか無いです。
比べたら、とても残念な結果になってしまいました。
車中泊が面倒になったのと、等長ドライブシャフトのミッドシップ4WDを辞めてしまった。そして、悪路走破性の低下が大きな欠点ですね。

あれほど、アクティバンとバモスが売れてたのに…
今のホンダは、先人の作ってきた良い遺産を全部捨ててしまってるんじゃないですか?
物理の法則に従った左右対称レイアウトとかミッドシップ4WDは残してほしかった。
F1で培った技術が使われてたHONDA世代が又一つ亡くなっちゃったな~

ってことで、NEWアクティバンに期待。
今ならまだアクティバンの新車が余ってるかも…


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