HAMAKAZE jj: 【初心者向け】雉猟マニュアル 流し猟と踏み出し猟

2018年10月6日土曜日

【初心者向け】雉猟マニュアル 流し猟と踏み出し猟


雉を獲るには、猟犬を使う前に、空気銃とか踏み出しで獲れるようになる方が先決です。

鳥猟犬の完成犬をもらって来るのも一手。
だけど、その前に雉がどこにいるのか分かるようにならないとダメです。
雉が居ないところに犬を入れても獲れませんよねー。

分布
基本的に、雉は日本全国どこにでも居ます。
ニホンキジ日本固有種Phasianus versicolorは本州、四国、九州に生息しています。
国内に亜種が居ます。
北海道と沖縄、九州の一部、三宅島などにはコウライキジ外来種Phasianus colchicus)がいます。簡単にニホンキジと交雑して繁殖率が下がってしまうので、無断で放鳥してはいけません。首に白いリングがあるので、簡単に見分けが付きます。

一般に、狩猟をする上での難易度は、コウライキジよりもニホンキジの方が逃走が巧みで難しいと言われています。


生態
 里の鳥なので、民家と畑が混在しているところにいます。
大まかな地形的には、比較的明るい平野部、河川敷・山裾・ゴルフ場・果樹園、畑などです。普段は周辺のボサの中に潜んでいます。早朝から明るいうちは平場に移動して餌を探してして、夜は立木の上で寝ます。
 昆虫、クモ、カタツムリ、草の実、草の葉、新芽など色々食べています。
繁殖期は4から7月で子育てはメスだけで行います。その時期以外はつがいでいることが多いです。

雉の具体的な見つけ方
乱場の確認。
雉を獲って良い場所なのか、地元のハンターマップで確認しておきましょう。
静岡県ハンターマップ

文献を漁る。
雉は日本古来から生息しているので、図書館などで調べれば簡単に見つかります。野鳥の会関係、写真集など、WEBならちょっとググればいっぱい出てくる。数十年前の情報でも、地形が変わっていなければ生息している可能性が高いので、記録しておいて損はないです。記述があるなら行ってみるべし!!

人に聞く。
雉猟に明るい鉄砲屋とかハンターに聞く。鳥猟師に聞いても良い。
雉は、地形が大きく変わらなければ生息しているので、思い出話でも、昔どこそこでいっぱい獲ったという場所なら行ってみる価値があります。

地元の人に聞く。
 文献も漁り、思い出話もいっぱい聞きいた。なら、目ぼしい場所に出かけて見ることをオススメする。そこで散歩している御老人、おばちゃん、お姉さんに声をかけて聞いてみれば雉の情報ぐらい聞けるものです。特に畑をしている方なら雉を必ず見ているし、雉を見た人は不思議と快く話をしてくれるもんです。
 地元で畑をしている人に話しかけるスキルは、狩猟をする上で必要なので自分なりに工夫して身につけておいたほうが良いですよー。

足で探す。
捜索は、歩くのがベストです。車で探すとなると、よそ見をして運転することになるのでとても危険です。探す場所は、開けた所にいる雉です。カラスの集団に混じって餌を漁っていることもあります。畑の縁とか生け垣、ちょっとした低木のキワに、黒い鳥がいれば雉の可能性が高いです。なるべく自分の住んでいる近くの場所から探しましょう。何回も通えるホームグラウンドが見つかれば上達も早いです。

記録をする。【重要】
具体的な場所を特定できたらgoogleマップなどに記録しておく。
実際に鳥を見た、直近で鳴き声を聞いたなどの場所は具体的に時間も記録しておくこと。
天候等により変化することはあっても、『そこの場所にその時間に確かに居た。』なら、翌日でも翌週でも居る可能性がとても高いです。

雉笛を使って付き場を特定する。
繁殖期を利用する。
4-7月は一日中、オス雉がメス雉を”ケッチョンケッチョン!”と縄張りを主張して呼ぶので、雉の居そうな場所で散歩していれば、その雄叫びの方向で大体潜んでいる場所がわかります。そこで雉笛を吹けば、”ケッチョンケッチョン!”と返ってきます。

繁殖期以外。
日没直後に雉笛を吹くと、ケッチョンケッチョン!と鳴きを返してくるので簡単です。
条件が良いと雉の大合唱になってしまいます。


流し猟 空気銃で雉を獲る
見えてる雉を獲るので、流し猟になってしまいます。
自転車を使って効率よく猟場を巡回する工夫も必要です。開けた場所から双眼鏡で良く探しましょう。畑のキワのボサに黒いものがあれば、それは雉です。空気銃の強みはその消音性能の高さから、民家の近くでも発砲できることです。事故には十分注意です。

【マナー】
散弾銃は飛翔物を獲るための銃なので、居鳥(止まってる鳥)を撃つのは鳥猟のマナーとしては下の下の下とされているので、恥ずかしいと思っておいた方が良いです。理由は様々あります。やってみればわかりますが気持ちの良いものではないです。

踏み出しで雉を獲る
 場所もある程度特定できましたし、数十箇所ほど調べました。時には実際に雉が歩いているのも発見したりしました。フィールドは一周歩くのに半日かかる広い場所から、裏庭みたいな狭い場所にも、雉がついてることもあって新しい発見ばかりです、そう雉は場所に付くのです。あとは猟期を待って、踏み出しで飛び立たせれば撃ち落とすだけ!楽勝です。

装備は、手袋に長袖の上着・長ズボンで、靴は長靴が理想的です。茨とか枯れススキのヤブに入っていくので、ダニなどの対策も完全にしましょう。

地味に継続することが大切
 実は猟期外で半年かけて、ここまで準備しても初猟期の雉はあまり獲れません。
経験が全く無いからです。踏み出しで雉を飛ばしても獲れる方向に飛ぶとは限りませんし、羽音だけで終わることもしばしばです。フィールドの草も多いので、踏み出しで出るような、ボサを特定するのも難しいです。特にニホンキジは、人が近づくと身を潜めて隠れてしまいます。そして危険の範囲外にすばやく、時には忍んで逃走してしまいます。1年目の初猟の頃に獲れる雉は事故的な出会いのものが多いです。

 年が明けて、フィールドに緑が無くなってきたら、雉が潜んでいるところを特定するのは簡単です。ようやく踏み出しでも獲れるようになります。
 ここまで1猟期経験を積めばだいたい分かってきますが、雉は移動する雉と、居付きの雉がいます。移動する雉は少数で、居付きの雉は一年を通じて同じところにいます。
googleマップなどでマークしておきましょう。





まとめ
 同じフィールドに何度も通えば、何時頃どこに行けば雉が見れるなどわかってきます。踏み出し猟については、どの辺りのボサに蹴りを入れると鳥が出るのか?数メートルの精度でわかるようになります。これは猟期を重ねれば重ねるほど磨かれてくるものです。

 このプロセスは、狩猟を組み立てる時に全般に通じることで、鹿の単独の忍び猟、巻狩の見切りなどにも応用できる基本的なものです。
 当然、鳥猟犬を使った雉猟にステップアップすれば、効率よく犬に雉を当てることができるので、良い猟犬を作ることが出来ますよ。


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