HAMAKAZE jj

2015年2月23日月曜日

火のおこし方 

ユーコンつながりでひとつお話を。
面白いお話なんだけどね。
http://www1.bbiq.jp/kareha/trans/html/to_build_a_fire.html

簡単にあらすじ

北極圏の原野に暮らす主人公が、1日行程のところでキャンプしている友人のもとへ行くだけのお話。

乾燥したこの地では寒さに誤魔化される事がある。

知らないうちに手足や体が無感覚になっているって状態
彼は歩き続ける。

刺すような手足の痛みは無くなってくるが
指先は温かくなっているのか、無感覚になっているのか分からない。
外気はとても低い様だ。

不運にも行程中、突然川の氷が割れて彼は膝まで濡らしてしまう
火をおこして足を乾かさなければならない。

しかし、せっかく起こした火は、木の下で焚き火をしたために
上から落ちてきた雪であっけなく消えてしまう。

手のひらも動かなくなってしまったために、手首で強引にマッチの束を擦るが
一度に燃え上がり火傷をしてしまう。

種火は付いたが体の震えが止まらずなかなか大きな火を作ることができない…
思いもかけなかった、生死の問題が迫ってくる。




摂氏-60度って
日本ではありえない世界だけど

人の入らない奥山で、ちょっとした不注意から平常心を失って慌てたり
 自分の体力を過信して無理をすれば
このような生死を分ける事態は簡単に発生する。


滑落して骨折、動けなっちゃったとか
エネルギー不足でハンガーノックとか
濡れた服を着て体温が下がれば、知らないうちに低体温症になり、
気が付いたときは手遅れで、動けなくなったり正確な判断力を欠いたりする。


ある程度の通信機器と装備、知識は持参して遊ばないといけないよなぁ。


旅をする木 星野道夫



前回のノーザンライツに引き続き
星野道夫です。

続けて読むと、点と点が繋がって線になりひとつのベクトルを感じます。
内容的にノーザンライツと被る部分が多いです

ノーザンライツでは著者の関係する人が彼に語り、
史実的に書かれている部分が多いですが

旅をする木では、さらに味わい深く
事細かに、著者の主観で書かれています。


旅をする木とは、星野道夫が敬愛したビル・プルーイットのAnimals of North(極北の動物誌)の第一章のタイトルです。

 早春のある日、一羽のツグミがトウヒの木に止まり、この鳥がついばみ落としていった種が織りなす物語。
トウヒの種は様々な偶然を経て川沿いの森に辿りつき、そこで一本の大木に成長。

 そして長い年月の後、その大木は川の浸食によってやがて川岸に立つ時が来て、
ついには流れに押し流され、ユーコン川からベーリング海へと運ばれていく。

 海を渡ったトウヒは北のツンドラ地帯に流れ着き、木のないその世界で唯一のランドマークとなる。
これに狐がテリトリーの匂いをつけ、やがて、その狐の足跡を追って来たエスキモーに見つけられて、
彼の原野の家のストーブの燃料となる。

ストーブの中で燃え尽きたトウヒは、大気の中に拡散して
そこからまた、新たなトウヒの旅路が始まる。




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