因みに、日常的に僕たちが口にする鶏は、ブロイラーで大量生産された若鶏です。
短い期間で急成長して出荷できるように改良された品種ですから、飼料効率に優れて味も良く大変経済的です。
通常孵化して50~60日体重2.5~3kgで出荷されます。
スーパーの食肉コーナーで鳥の胸、手羽、足など、部位ごとのお値段を足してみる
それは、そのまま命のお値段なのです。
2018〜2019年の猟期
前年の猟期は、セブンは生後半年にも満たないチャレンジでしたから今期は実質セブンの初の猟期です。
実は猟期に入っても競技会の予定が入っていたので、セブンの調子が崩れるのが心配で
雉あてはしても、狩猟は控えてました。
経験の少ない若犬は、撃ち落とした雉を噛むと、ポイントしなくなる可能性があるからです。
実際、練習で養殖ウズラを噛んでしまったところ、尻尾が止まらなくなり
矯正にしばらく掛かったことがあったからです。
本格的に狩猟を始めたのは12月の半ばから
狩猟は雉と小綬鶏を主に狩りました。
同行者は、猟期の最初一度だけ先輩の犬と一緒に曳いた程度で
後は最後まで一銃一狗の狩猟でした。
これはセブンと僕の成績表です。
今期はすでに競技を意識しての狩猟なので、先輩から犬がポイントをしてGOをして出した鳥しか獲ってはいけない、所謂”ポイントGO”縛りを勧められました。
もちろん実行。
初期の頃は全く獲れなくなるのではないか?と思いましたが、それは要らない心配でした。
普通にポイントして出すので面白いように獲れます。
セブンも、ポイントすればある程度の確率で鳥が落ちてくるのを学習したので、猟芸は急成長。
と言っても、猟期終盤は雉を獲りすぎてしまい、難しい鳥しか残らなかったので
セブンが良い仕事をしたら、ポイントしてGOの前に出た鳥は獲ってましたけど…
こんな感じでやってます。↓
出猟日数と捕獲数、装弾消費数。
今猟期の出猟の日は24日です。捕獲数は、雉12羽・小綬鶏19羽です。
合計31羽
消費した散弾は射撃用の7半55発です。
出猟時期が遅れてたのも要因ですが。
ポイント縛りで、獲れる鳥しか撃っていなかったのが最大の理由。
そして、野池のカモ猟をやらなかったのも消費が伸びなかった理由です。
鳥猟にかかった経費
捕獲数
今期は11月15日〜2月15日までの猟期で31羽です。
雉も小綬鶏も労力は同じなので一緒にして計算します。
出猟日数と1日あたりの時間
24日ありました。1日の出猟時間は日の出から13時まで。6時間程度です。
ガソリン代
1日の走行距離は、家から猟場までの往復の距離を出猟日数でかけたものです。実際には、それ以上に寄り道したり猟場を車で流していたりしてましたが、近所で狩猟した日も多いので、ざっくり100kmとしました。
それを元に、僕の車は(アクティバン)はリッターあたり11km/Lです。
それに140円のガソリン価格を掛けています=30545円
使った弾の数
散弾は射撃用の7半(一箱25発=1300円)を使いました。55発使いましたから、2860円です。
ざっくり小計
装弾とガソリン代で33405円です。仮想の人件費
これに人件費として、1日6時間*900円*24日=129600円合計
228005円
これに狩猟者登録やらワンコの飼育を入れて、31羽割ると一羽の原価7355円
最後に。
前の犬が病気で狩猟が出来なくなって、セブンが成長するまでの数年間の鳥猟は控えていたので、本当に久しぶりの鳥猟三昧でした。過去の実績とは、猟場も変わってしまいましたから比べようもないですが、倍以上獲れる年もありましたから、今期は少な過ぎるのかも知れません。
今までのお狩場は、太陽光パネルの乱立や民家が建ってしまい、狩れる場所が限られてしまいました。
肉が欲しければ、朝から晩まで猟場を回ればもっと伸びると思いますし、過去最高の捕獲数を目指すのなら、2人以上で狩猟をすれば数が上がると思います。
今回は、セブン成長に軸足を置いていたので、彼が良い仕事をした時だけ発砲していました。
セブンがもう少しやりたいと思うところで止めることが必要でしたから、雉などは一羽獲れれば物足りなくてもそこで終了、開始1時間で帰ってくることもありました。
小綬鶏にしても、一度追い返し猟をやれば帰って来てしまいます。
それでも、十分楽しめたし、とても充実し満足した猟期でした。
先日亡くなった僕の友人は、
バード・ハンティングが芸術であり重要な点は、育ちが良く十分に訓練され、素晴らしく磨かれた犬との協働作業であることを教えてくれました。
スマートでカッコイイ犬が熱心に走り、カバーをリボンのように切り刻むのを見ること。
全力で走ってきた犬が固唾を飲むようなポイントに変わるのを見ること。そして大きな羽音を立ててオス雉をフラッシュする。あるいは群がったコジュケイの群れを飛ばすこと。
これらがフィールドでの銃猟の最もステキな喜びであり興奮だ。
と、よく言ってました。
決して発砲した数や、その日の終わりの獲物の数ではないことを教えてくれた一人でした。
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