HAMAKAZE jj: 第4章 初期の家庭訓練

2018年12月7日金曜日

第4章 初期の家庭訓練


 さて私達はあなたの幼い仔犬と一緒にどのように進歩して来たか振り返って見よう。
彼は家に馴れ、車に乗る事を覚え、名前を知り、そして狩りに熱心になっている。彼はフラッシュポイントをし、主人の優しい呼びかけを理解し、短い笛の2吹(ビィー・ビーッ)きが前に走る事だと連想する。彼は自分の名前とグッドボーイという言葉の意味を習得した。

 「シューティングドックを訓練するには何時頃が一番良いか」と良く質問される。訓練は殆んど完成する迄続けられねばならぬものであり、更にある場合には、その犬の生涯全部に渉って積極的に行わねばならない場合さえもある。これは成熟した犬でも若し失敗した場合はその都度直さなければならないという事です。



 積極的な犬の訓練は、丁度正しい時期に行わなくてはならない。犬を訓練するという事は、つまり鳥の飛翔と射撃に際して不動のまま保たせるという事です。殆んどの犬が、訓練を受ける以前は鳥が翔つや否や、そのあとを追いかけるものです。鳥が翔ち去ってもそのまま留まり、銃が発射されてもそのままポイント位置に留り、更に他の指示がある迄不動のままでいるように訓練するのは皆それぞれの題目の調教によって、もたらされたものです。それは犬の訓練過程の最適の時期に行われなければならない。私達の犬は未だこの地点に到達していない。さて彼が猟野においてかなりの経験を積み、一貫して猟を好んでいるので、今や「ノー」(いけない)、「ウオー」(とまれ)、そして「カムイン」(来い)等の新しい言葉を教える事を含めた、いくつかのやさしい家庭訓練の準備が出来て来て居る。

 「ノーという命令語を教える事は、この段階においては大変重要な事です。ここであなたが成し遂げねばならない事は「ノー」という言葉は、彼がしつつある事が悪い事であるから、如何なる事も中止し、そして又それを再び繰り返してはいけないのだ、という事を、彼に理解させる事です。

 私達にとってこの言葉は非常に簡単に聞こえるけれども、彼にとっては最も複雑なものです。しかし一旦この言葉を覚えたならば、以後の訓練や一般的な作法を教えるのに大変な助けとなる事だろう。彼に「ノー」の意味を教える間、私共は優しい然し断固たる躾をしなければならない。今ここで優しい訓練と言う理由は、犬に主人に対する愛情と猟に対する愛情を徐々に滲み込ませる為です。

 今や彼は何物に対しても大胆であり、怖れたりしてはならない。他の言葉で言えば、彼は今や訓練をする事が出来る状態で、この事は訓練のプログラムの上で大切な部分です。多くの犬が訓練の準備が出来上がる以前に、訓練を始めてしまう気短な訓練者の為に、一生を台無しにされてしまい、最後には臆病な、自主性の無い犬に造られてしまう。このような犬には専念した注意を、全部猟の方に向けるのは難しいだろう。こんなタイプの犬を猟野で良く見る事が出来る。彼は一つの目を猟の方に向け、あと一つの目を自分の主人に向けて、自分のやっている事が主人の気に入って居るか否か、何時も気にしてばかりいる。彼はほんの僅か走り出したと思うと直ぐ帰って来る。彼は自分の仕事に熱中するよりも寧ろ何時も振り返ってばかりいる。私達の望んでいる犬は、一旦猟野へ放せば、全て仕事に打ち込み、ゲームを見付ける事のみを頭に置いた犬です。

 「ノー」の意味を教える場合、鋭い声で「ノー」といって、あなたの手よりも何か他の物で柔かく叩いて教えた方が良い。新聞紙を丸めたものなどは大変良い。例えば仔犬が家の中に居て敷物の角をかじり始めたような場合、一言「ノー」という言葉を用いて止めさせ、同時に丸めた紙で彼を叩きます。「ノー」という言葉をあなたが何時使っても理解するようになる迄、彼が言う事をきかなかったら何時でも続けて下さい。更にそれを印象づける為に、食事時やドッグビスケット(お菓子)を与える時にも用いると良い。その何れでも良いが、彼の前に置き「ノー」という言葉を用い、正しく出来るまで止めておく。

 今や私達は家庭訓練中であるが、ここでこの訓練についての一般的な特色を少し論じて見よう。先ず第一に、あなたの犬はその進歩の正しい段階に達していなければならないという事で、これは非常に大切な事です。彼は心からあなたを愛し、又、猟を愛しているべきです。彼は又大胆であり、良く馴れ、何物も怖れず、言う迄もないが身体的にも訓練に適しておらねばならない。

 若しあなたがレッスンを始めたならば、短く且つ興味深くさせねばならない。若犬にとって大体15分から20分位がレッスンには十分な時間であり、一旦レッスンに入ったならばすべてそれに打ち込まなくてはいけない。レッスンに入ったと言う事はあなたの態度や方法やあなたの声で犬に伝達される。若し犬が遊びたくなった場合でも、レッスンが終わる迄はそれを優しく且つきっぱりと拒絶しなければいけない。それと共にレッスンを上手に仕上げて終わらさなくてはならない。そしたら声や態度でレッスンが終わった事を示します。これは犬にドッグビスケット(お菓子)を与えたり、優しい言葉をかけてやったり、彼を遊ぶ為に解放してやるような事で示してやる。私は家庭訓練のレッスンが終わると何時も手を叩くが、それは犬に対して、もう遊んでも良い時間だという合図です。

 あなたは、彼がほんとに素速くこの合図を覚え取るのに驚く事だろう。常に彼を楽しい気分で犬舎に戻してやるようにして下さい。家庭訓練の最初の段階においては、先づ彼のあり余る精力を取り去る為に、多少の猟野の仕事をさせるのは良い考えです。彼をレッスン前に30分か40分位猟野に走らせたならば、彼をより容易に扱う事が出来るでしょう。

 家庭訓練で次に重要な事は、多分一貫性という事だろう。若し犬が命令の意味を確実に習得したと自信を持ったならば、あなたがそれを用いた時は何時でも、彼が完璧であるようにすべきです。これは彼のすべての訓練期間を通し、更にそれ以後でもあてはまる事です。例えば「ノー」という命令について考えると、あなたが「ノー」と命じたならば、あなたはあく迄それに執着しなければならない。若し彼が敷物を噛むのを叱るのならば、あなたが居る前では決して二度とそそれをさせてはいけない。私は一貫性の重要さについては力説し過ぎる事はないと思う。幼い仔犬にとり、彼の限度のある智力を以て、敷物を噛むのが、何故月曜日には悪くて、火曜日には全くかまわないのか、を理解する事はどんなに混乱させる事か考えて見て下さい。若しこの幼い年令において、あなたの命令には何等妥協の余地が無く、命令の通り成し遂げねばならないのだという事を教える事が出来たならば、あなたは素晴らしい勝利を獲得した事になる。若し一方彼が勝手な時に、或る時は命令に服し、或る時は服しまいと考える事を許したならば、それ以後は彼に教えるすべての事において、ぐずぐずと習ったり、或はあなたの権威に対し、何時でも挑戦したり出来るように準備するだろう。一貫性の無さは訓練の仕事を、あなたと犬両者にとって全く不愉快なものにするだけでなく、更に必要以上に長引かせ、骨を折らせるだろう。

 あなたが犬に命令を教える事に成功した後は、それを節約して使用して下さい。しかし若し一旦用いたならば確実に用いて下さい。言い換えれば、命令が十分必要だと考えるような事を犬がする迄は、命令をしてはいけないし、若し犬が主人に反応するのを失敗したような場合には、直ちに命令を与える事が出来るように準備して居なくてはならない。

 これは多くの意見を誘う重要点です。どのような時にせよ、彼が従わないような命令を与えた場合は、それは逆戻りであり、みっともない仕事です。ここに一つの例をあげてみましょう。

 仮にあなたは犬と一緒に猟をしているとしよう。そして犬は垣の並びの所を狩っている。その列の終りの所には目的物があり人目を引く草むらの一地域がある。犬はこの列の半分を狩り、目的地に頭を向け進んでいる時に「カムイン」の命令を受けた。若しあなたが彼の猟欲と鳥を見出そうとする欲望を適切に進歩させて来ていたならば、あなたが犬を呼ぼうと或は呼ぶまいと、犬はその目的地迄完全に狩ってしまうだろう。しかし、これを為し乍らも、彼はあなたの命令に服しなかった事になる。さてここで私達は、彼に「カムイン」の命令を与える前に彼が捜索を完了する迄、待ってやったならば、不服従を避ける事が出来たであろうという寧ろ苦しい立場に立ってしまう。要点は命令を与える場合は判断を働かせて、犬が必ず応ずるであろうと確信を持てる時にのみ命令すべきだと言う事です。そして繰り返すが、数少なく、しかも確実に命令します。犬に命ずる場合、しっかりした声で、しかも彼が聞こえるのに必要な程度以上の大声はいけない。そして一回だけ使う事だ。若し最初の命令が思った通りの結果にならぬような時は、犬は聞こえないような振りをして、更に一段と高く命令を叫ばなくてはならないような傾向があり難しい事がある。若し訓練の最初の段階において、あなたが犬に一言で命令に応ずるように理解させる事が出来たら、あなたは仕事が大変楽であろう。

 時折耳の聞こえの悪いのや、又、全く聞こえない犬が生まれる事がある。若し如何なる疑問でもあなたの心にあったなら、友人に犬を押さえて貰って置いて、他の部屋からか、或は隔壁の後から犬を呼んで見て、簡単に聴力テストをして下さい。小さな声から始めて、彼が反応を示す迄次第に声量を上げて見る事だ。犬の所有者が彼の犬に向かって命令を大声で叫び、若し犬がそれに応じないと大声でどなり始め、やがて単語の命令語で間に合わず、永い言葉でどなり散らす様子を如何に多く聞いた事だろうか。あなたはその犬が混乱し如何に戸惑って居るかを考える事が出来るだろうか。

 第一の理由として、過去においてその犬は命令を耳にした事はあるが、彼はそれに従う事を拒んだのです。それを今更何んでこの場に及んで従う事が出来ようか。第二の理由は、その命令は余りに多くの言葉が使われているので、犬は第一それを理解出来ないのです。彼にとって確かに解る唯一の事は、言葉からでなく声の音や高さから、彼の主人は怒っているという事だけです。若し事態があなたのカンシャク玉を破裂させるようになって来たなら、直ぐにそこで中止して下さい。そしてあなたの犬の気持ちを汲んで、カンシャクを顔に出さず、むしろ犬に小さな菓子(ドッグビスケット)を与える位にして解放してやって下さい。若犬は立腹の一瞬に駄目になってしまう事がある。これは他の何物にも増して避けなくてはならない。

 忍耐と自己制御は訓練の極く当初から、最後のプログラム迄適応されなければならない。家庭訓練においては、若しそれがうまくゆかない場合でも、忍耐強くレッスンを繰り返すべきです。そして15分か20分の終りに犬にいくらかの遊ぶ時間を与え、優しい言葉をかけ、ドッグビスケット(お菓子)を与え、そして彼を解放します。そして如何に多くのレッスンを要しても気にかけないで我慢強くやり通す事であり、彼が理解する迄レッスンを繰り返し、繰り返し行う事です。そして彼がそれを正しく行ったならば優しく話しかけ、ドッグビスケット(お菓子)を与えて報いてやる。

 個々のレッスンの中途において、彼が既に習った命令を、新しい言葉を始める前に復習するのは良い考えです。レッスンの前に今迄彼が習得したすべての事を再度一通り行い、彼がそれを良くやってくれたら褒めてやる。レッスンの当初にこれを行う理由は、これによって犬を真面目な気分にさせる為です。そして犬は習う事により積極的になり、喜んで仕事をするようになる。復習を伴ったレッスンを行う事により、あなたが犬に何を教えたかという事を犬に思い出させるのに助けになる。

 さて私達は、犬が「ノー」という言葉を理解したと仮定しよう。次に「ウォー」(とまれ)を教えよう。この言葉は犬がどこに居ようと、次の指示がある迄はそこでストップし止まっていなければならない事を意味している。この命令語は犬に作法を教え、又、鳥に対する訓練を遂行するのに大変な価値があるものです。これは簡単にはあなたが数メートル歩く間、彼を立ち止まらせる事により教える事が出来る。若し彼があなたのあとを追って来ようとしたら、彼を制止し「ウォー」の命令語を繰り返す。この場合は引き綱を用いた方が良い。若し彼が少しでも留まっていたならば「グッドボーイ・ジェイク」という優しい言葉を用いて褒めてやり・ドッグビスケット(お菓子)を与えます。次第に彼から遠く離れるようにし、又、時間も永い間犬に留まらせるようにようにし、それぞれ、「ウォー」の命令語を繰り返します。

 若し彼が動いたら最初の位置迄彼を押し戻してやる。命令を繰り返す時は軽く彼を叩き、唯「ウォー」の命令語のみを用います。この命令語を教える間、彼が良く立って居るように注意して欲しい。命令に従っている間は決して坐ったり寝たりしてはならない。若し以上の方法を使って犬を従わせるのが難しかったら約7m位の長い綱(チェックコード)を使うと良い。それを犬の首輪に結び、綱を小さな立木か柱等に一回りさせて、チェックコードの端を手に持って犬の前から歩き去ります。これによって犬が手許に来るのを阻止出来る訳です。そこで上記のようにやり始め、命令によってその位置に止まらせ、犬が暫くの間出来たら褒めてやる。命令から解いてやる時は何時も彼の処に行ってやり、決して犬をあなたの処に来させてはいけない。犬が「ウォー」の命令で立ち止まる事が出来たら直ぐにチェックコードをそっと引いて、そこに犬が留まって居る間「ウォー」の命令語を繰り返す。説明出来ない或る理由のため、彼は綱の圧力に抵抗し不動(スタンチネス)を増してゆく。

 数回これを繰り返した後にチェックコード無しでこれを試み、彼が間違ったならその都度直してやり、うまく出来たら、その度に彼を褒めてやる。
彼が最後迄習得出来ない間は、新しい言葉や命令を加えたりしない方が良い事をここでつけ加えてきます。たった一つの新しい言葉でさえ、時に彼を混乱させ訓練期間を確かに引き延ばすのです。

 次に彼に教えるのは「カムイン」です。彼は既に自分の名前を呼ばれると手許には来る。しかしこれは純粋の自由意志です。私達は今や如何なる状況であっても、たとえ彼の気分が進まない時でさえ手許に来るように教えたいのです。私が使用する言葉は「カムイン」であるが、あなたが好むどんな言葉でも良い。この言葉も又、チェックコードと呼ばれる引き綱を用い完成出来る。このチェックコードは約7m~10mの長さが必要で、その一端に普通のナスカンがついて居るものです。「カムイン」の命令語を教える前に、野外で働かせる際これを2~3回つけて犬に馴れさせて置いた方が良い。家庭訓練のレッスンの間、このチェックコードをつけ、彼が5m~7m離れた時に「カムイン」を命令し、同時に犬をあなたの方にチェックコードを用いて引き寄せる。この仕事をレッスン毎に4~5回繰り返す。若し犬が良く従ったら優しく言葉をかけ、褒めてやる。一旦彼がこの言葉の意味を確かに理解したと確信した際は、彼を手許に引き寄せる際、更に一段と力を加え給え。何時も同じような方法で何回か繰り返し、決して彼を怒らず、あなたの手許に来たら褒めてやる。彼が命令語を理解したと確信出来た場合は、それを確実に固定して下さい。そして彼を直ちに従わせようと思う時以外は決して「カムイン」を指図してはいけない。そして若し何時でも必要とあれば彼を手許に来させるよう用意して居なくてはならない。この訓練過程においては、彼が野外で働いて居る時も犬を簡単につかまえ、従わせる為に、チェックコードを犬につけて置くのは良い考えです。犬が命令に直ちに従うようになったら、チェックコード無しで野外の仕事をさせる。そして若し犬が失敗するようなら又チェックコードに戻る。繰り返すが、これ等のレッスンは短時間で、しかも快く終わらねばならない。家庭訓練のレッスンは野外運動と一緒に定期的に進めねばならない。あなたが都合出来るあらゆるチャンスを彼と一緒に猟をして下さい。若しあなたが野外運動の為の十分な時間を持たないとしても、たとえ5分か10分であっても、多分あなたはいくつかの命令語を以て、彼と一緒に走り回る位の時間はあるだろう。彼の命令語の復習の際、反復と一貫性は彼の訓練プログラムにとって非常に大切であり、これにより大変早く進歩させる事が出来るだろう。

 あなたが彼と仕事をする場合、殊に家庭訓練においては、あなたは何時も一定の気持ちを持つように注意しなくてはいけない。若し例えば、あなたが最良の精神状態でなかったり或は少しでも気短さを感じたら、犬を仕事させるべきではない。若しそれを行うと、恐らく基本を失うのみならず、今迄既に教えて来た過程のいくつかも壊す結果となるだろう。又、家庭訓練においては気を散らさないように注意しなくてはならない。若し可能なら犬が彼に対する命令語を一通り習得する迄、すべてのレッスンを庭の同じ場所で行うと良い。

 次に彼に教える言葉は軍隊語で「アット・イーズ」(休め)に匹敵する意味を持った「オーライ」(OK)です。若しそれが適当な場合に用いられたら、彼は非常に早くその意味を理解するだろう。家庭訓練のレッスンが終わった時、或は「ウォー」の命令を与えた後に、彼を動かそうとする場合にこの命令語が専ら用いられる。彼は間もなく自分の為して居る「ウォー」から再び動き始め、そして先程の命令を無視しても良い事を理解するだろう。「オーライ」の命令は、殆んど他の指示のように確固たる積極的な響きよりも、温かい感じで伝えなくてはならない。「ステイ」(待て)の命令は即ち彼が命令を受けた場所にきちんと留まらねばならぬ事を意味する。この「ステイ」の教え方は「ウォー」の時と同様です。彼に確固たる声で命令し留まらせねばならない。若し動いたら元に戻し軽く叩き命令を繰り返す。そして如何なる条件においても彼が「ステイ」出来るように環境を変えて見る。この命令は常に「オーライ」を以て解くよう注意して下さい。命令語を用いる場合、今迄私達が用いて来た言葉のみに制限するよう注意する事です。

 たくさんの言葉を短期間に用いる事は彼を混乱させるのみです。言葉の意味を理解する能力が増すにつれて、私達は組織立った、秩序ある方法で彼に多くの言葉を教えてゆきたい。振り返って見ると私達は犬に可能な限り度々野外運動をさせ、折にふれて短い家庭訓練のレッスンを一緒にして来た。家庭訓練においては常に最初から始め、その日迄彼が習った事を復習する事が大切です。繰り返しは訓練に絶対に必要な要素です。犬が一通り命令語を習得した後でさえ何度も何度も繰り返さねばならない。犬が厭きたり、興味を失ったりした様子が見えたなら、レッスンを中止します。彼はやがて家庭訓練や、犬舎から出てあなたと一緒に過ごす好機を楽しむ事を覚える。彼を楽しく熱中させ、あなたと犬両方に訓練を最も楽しいものにするよう心がけて下さい。

 さて私達は一体どこに居るのか一寸眺めて見よう。私達の犬は完全に馴れ適応している。彼は車に乗る事を楽しみ自分の名前を知り、猟が好きだ。笛の短い二吹きが前進を意味する事を知り、フラッシュポイントをし、前方に狩り、軽い訓練に応ずる。彼の知っている言葉は今や七つの言葉から成る。即ち①犬の名前、②「グッド・ボーイ」(ヨシ、ヨシ)、③「ノー」(いけない)、④「ウォー」(とまれ)、⑤「カムイン」(来い)、⑥「ステイ」(まて)、そして⑦「オーライ」(OK)です。

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