鼻
色濃く充分に立派に形造られ、大きく広く、然も釣合いが取れ、鼻口部(マズル)の線に従い、僅かに上を向く。鼻口は大きく良く開く。
(欠点)白か薄い色で、小さく切り落した様な或は貧弱な造られ方、鼻口部から下ったものや、小さな鼻孔。
鼻口部
良く形造られ正方形をなし、下に垂れ下らず、鼻から真直に下り、転じて円滑な弧を画いて、下顎の下に下り、鼻口部の上の線と平行に延び、下面は平であるが、締り過ぎない。
(欠点)鼻口部の欠如、切り落した様な或は先の尖った鼻、だらしない外見を与える多過ぎる鼻口部、平坦でない底の線。
歯
大きく強く、良く配置され、綺麗に且つ均等に整列する。咬合は下顎歯の上に上顎歯が正しく接し、軽く重る。
(欠点)整列が崩れる様な混み方、又、歯と歯の間に隙間が出来る様な配置、オーバーショット、アンダーショット(即ち上顎歯が下顎歯の前に突き出たり、下顎歯が上顎歯の前に出たりする事)
眼
色濃く、輝きを持ち、余分な混ざりもののない事、眼瞼は眼球に密着し、大きく且つ程良い位置にあり、優しい智的な印象を与える。眼の位置で、所謂ストップ或は頭骨えの急上昇が明確であるべきです。両眼の間は軽い谷がある。
(欠点)淡い色の眼、アーモンド型の眼、豚の様な眼、垂れた眼瞼、第二眼瞼、角度の少ない或は斜の眼、ストップの欠如、印象の無さ。
頭骨
頭骨の線は鼻口部の線と平行であるべきであり、しかも上の平面は長く、そして後頭部で軽い弧を画き、頸の線と一緒になる前に明確な終点を示すべきです。
(欠点)頭骨線と鼻口部の線が角を成したり、短か過ぎたり、或は扁平過ぎ又は高過ぎ明確な終点なく、だらだらと頸に移行する様な事。
咽頭と頸
咽頭はすっきりとし、優雅さを示し、頸は長く弧を画き、筋肉が良く発育し、しかも円滑であるべきです。
(欠点)詰った咽頭、或は顎の下に過度に垂れた咽頭、短くずんぐりした頸、肩から持ち上りの少ない頸。
耳
眼の高さに位置し、頭骨に密着し、優美にしかもハウンドの様な、だらしなさが無く垂れ、軽く先が尖り、鼻口部の末端迄達し、きめ細かく、完全に毛で覆われて居り、通常きちんとした機敏な外見を持たなければならない。
(欠点)余り高過ぎたり、低すぎたり、過度に折れていたり、円過ぎたり、長過ぎ短か過ぎたりするもの。
頭部一般
すべてを通じて上品さを示し、横からは明確な目鼻だちを示し、良い角度、心地良いバランス、躯幹に対する立派な調和を持ち、前から見ると鼻口部は頭部と明白に区別され、くさび型であってはいけない。
(欠点)グレイハウンドに見られる様なピリッとした外見、或はブルドッグ にある様な短いずんぐりとした外見
肩
頸と背部にスムースに続き、優雅な角度を持ち、肩甲骨は頂上において近接し、躯幹にしっかりと着き、筋肉が良く発達し、しかもスムースな外見を持ち、前から見ると前肢の方向に平行であるべきです。
(欠点)持ち上ったり、下ったり、背線としっかり密着していない緩んだ肩甲骨、外に張り出したのや、前から見て余りに貧弱なもの、筋肉の発育の悪いもの、粗野なもの、優雅さの欠如。
前肢
肩から真直ぐに下に延び、互に平行です。肘は優美さを現わし、スムースに胸に移行する。筋肉は良く発達しているべきで、骨は立派且つ適当であり、膝関節は円滑でパスターンは長く、前に軽い角度を持つ。すべてが躯幹と良い比率と調和を持たなければならない。
(欠点)前から見て内転、外転、粗野な増大した膝関節、骨の大き過ぎ、小さ過ぎ、緩い或は曲った肘関節、パスターンの短か過ぎ、或は真直ぐなもの、脚が長過ぎ或は良くある短か過ぎるもの。
胸部
胸は大きく、澱みなく、身体のすべての部分に円滑に移行する。肋骨は平に良くしない、長く深く、胸はまろやかに肘関節より心持ち下迄そして前方は前肢の所迄良く発達すべきです。胸廓は広く、樽形に良く発育し、犬で最も良く目立つ所です。そして優雅に後方にのび、腹腔に巻き上る。
(欠点)浅い胸、ひょろ長い胸、狭い、短い、粗末な胸、過度に広く、小さく尖った胸、不規則な胸底、前が陥んだ胸。
背部
強く、筋肉が良く発達し、体の他の部と円滑にそしてきっちりと結び付き、適度の長さを持ち、肩から出発し、ひじ迄傾斜をつける。但しそれは明確な弧であって尾のつけ根迄続き、しかも過度であってはいけない。背部は又広く強い力を示し、調和と優美さを与える。
(欠点)平な背、狭い弱い貧弱な発育、下った臀、極端な弧、前方の貧弱な取りつけ方、短か過ぎ又良くある長過ぎ、腰部や股関節を越した背骨の出っぱり。
後脚
強く、角度と走力を示し、体の後部と密接に結びつく。腿は真直ぐ下り、後膝関節において相当な角度で後に曲り、飛節において再び真直ぐとなる。 後から見ると腿と後膝関節は一寸外に曲り飛節と共に真直ぐ下りる。骨は立派で且つ適切であり、関節はスムースで長径は長く、但し過度でなく、 良い比率と調和を持たなければならない。
(欠点)発育の不全、角度の欠如、粗野な或は優美さの欠如、粗末な関節と骨、後から見て過度の屈曲、或は優美さの欠如、最も良くありそうな牛の飛節、或は飛節の内曲り、長過ぎたり又良くある短か過ぎ。
尾
高く挙り、動作中も高く保持し、活気を持ち、背線より高く、根本はしっかりと、然も立派な先端に向って次第に細くなる。長さは大約飛節に達し、真直ぐで強い。
(欠点)低い尾、活気の欠如、短か過ぎたり、良くある長過ぎ、粗末な気力の無さ、長過ぎたり粗末な毛、鍵の様に曲ったり又その他真直ぐでないもの、しかしポイントに際して前方えの多少の曲りは別に異議を立てる事は ない。
足
前及後足は大きくしかも可成りしっかりと形成され、指は長く、程良い角度と弧を画き、二本の中指ははっきりと前方を向き、かがとは厚くしかも柔軟で、爪は良く発育しているべきです。
(欠点)詰まり過ぎたり猫足(詰った円い足)緩過ぎたり指が開いたり、弧の欠如或は平な足、鍵の様に曲った指、指の間の毛の不足、貧弱なかがと、扁平足(それは異常に平になったり開ろがったりしたもの)
毛皮
立派なきめ、そしてどっしりとしかもさっぱりとこぎれいで外見輝きを持つべきだ。
(欠点)ハウンドの毛皮、粗野なもの、末端におけるみすぼらしさ、輝きの欠如。
色
承認されているのは白を基本としてリバー、オレンジ、レモン或は黒である。しかし遺伝的な優性は白です。色のついている区域は明確で且つ密であり、若し黒なら漆黒、リバーなら深く濃いチョコレート褐色、オレンジなら深い濃いオレンジです。黒斑のポインタは鼻とか指の爪とか蹠(足裏)に黒い点を持つべきだ。リバー斑の犬は濃い眼を持ち濃いリバー点を持つ べきで、オレンジ斑の犬は濃い眼を持ち濃いオレンジ点を有すべきです。
(欠点)過剰な斑点、過剰な小斑、洗いざらした様なリバー又はオレンジ、薄い或は軽い色斑、風変りな或は魅力の無い斑点、例えば目の囲りの小さい小斑、まだら等。
足どり
スムースで優雅然も偉大なスプリングと推進力を持って力強く、物凄い活気と美しいスタイル、頭と尾を高く挙げて走り、尾は終始変らぬ動きを持ち、すべてのジャンプに心地良くムチ打ち、常に背線の上にあり、歩幅は長く、偉大なスピードでグランドを走る。走行やトロットの時は動きは平であり、全力での走行の時は犬は高級な姿勢と、崇高さを持つべきであり、しかも尚地表に密着し、所謂突進とか疾駆力と称する言葉を得られる様でなければならない。
(欠点)過度の労作、過度の上下、揺りイスの様な動作、スピードの不足、スタイルの欠如、低い尾、ものうげな尾、低い頭、ものうげな大股な走り方。
一般的な外見
上記のすべての性質は良く結びついておらなければならず、結果において優雅で、比率が取れ、見る目が快く、適切に調和が取れているべきであり、サイズは過度でない限り余り重要でない。
牡犬で大体23kg~27kgの間であれば適当です。大きな犬は彼が優雅で足どりが軽い限り、すてられるべきでない。サイズを無視して、彼は完璧な統一と一緒になった優雅さと、性格を示すべきです。彼の筋肉は良く発育しているべきで、且つ多くの洗練と造作とそして調整を示すべきである。
(欠点)バランスの欠如、統一の欠如、大き過ぎ小さ過ぎ、離れ離れの外見、優雅さと美しさの欠如。
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