プロフェッショナル仕事の流儀 ワンちゃんスペシャル 見ましたw
あれ放送しちゃダメだろう。棒で犬を殴る訓練士なんて昭和すぎる。
ワンコの訓練も躾も、お互いの信頼関係があってこそ成立するもんです。犬を殴るのは虐待。
前のワンコの訓練時に先輩に相談したことがあります。
私『うちのワンコ呼びには確実に反応するんだけど、セルフで(勝手に狩って)、全然協調性がないんですよー。』
先輩『そりゃあ、あんまり信頼されてない証拠だなぁ』
私『ヘ?信頼ってなに?』
先輩『犬がお前を信じて頼ってないってこと。もっと勉強しないとダメ』
先輩『ワンコを支配しようとか、服従させようとか考えたら絶対ダメだぞ。』
私『主人とワンコって主従関係じゃないの?』
先輩『主従関係だけど、支配するとか服従させるとか全く別もんだから、絶対やっちゃダメ!ワンコの世界ってボトムアップだから、下の者が認めてくれないと主人になれないから…』
先輩『使役する上で叱ってもいいけど、従わないからって感情的になったら絶対ダメ!
一回殴っただけで心が壊れちゃうワンコも多いからね!
そういう時はビスケットでもあげてワンコから離れた方がいい。』
私『じゃあ信頼されるためにはどうしたら良いの?』
先輩『よく運動させて、よく褒めろ。そして叱る時は犬語を使え!』
SEVENを迎えるにあたって、勉強し直したんですけど…
この10年で犬の行動学・心理学が大きく進歩してまして
信頼関係をいかに構築するかについて、より的確な訓練ができるようになりました。
猟犬の訓練だから、厳しい焼きを入れて訓練するイメージがあるかもしれないですけど
鳥猟犬、特にポインティングドックと言われるポインター・セターを使役する世界では
ワンコの自主性と協調性・表現力が求められるので、昔っから褒めて伸ばす方法が一般的です。
先輩曰く、1叱ったら100褒めろ、褒め殺しでワンコが育つが口癖でした。
今で言う陽性強化法が基本です。
使役犬なので、強制訓練が全く無いわけではありません。
ノーリードで仕事をさせるので、”必ず”が出来ない場合は強制訓練をしますが
極短時間で、信頼関係を壊さないように細心の注意を使って行います。
主従関係を作るのもワンコとの信頼関係が基本で、お互いを尊重した
コミュニケーションが取れなければ、猟として形にならないし
ワンコが自主的に考えて働いてくれなければ、猟芸も磨かれないからです。
主人とワンコの関係は、親子のようなもので
猟期を重ねるにつれて掛替えのないパートナーに育ってくものです。
犬語の先生。ヴィベケ・リーセさん↓元軍人さんだって知ってました?
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