完成犬を手にいれたら、初心者でも十分に結果を出すことができる。
そして、その犬は猟場を教えくれるだけでなく、猟の仕方も教えてもらうこともできます。
2〜3猟期を一緒に過ごせば、次に迎える仔犬を自信を持って迎えることができます。
僕の猟の先輩は四つ足猟師ですが、豚コロナの影響で猪が少なくなったので
今年は、ポインタの完成犬を手に入れて鳥猟を始めました。
鳥猟犬は、飼い主が変わっても良くなつきます。
現在、乱場をワンコと一緒に歩いて猟場を開拓中。
狩猟に関して、知識も射撃技術も備わっている彼は
今期、鳥猟の楽しさや難しさを新鮮な体験として楽しみ、豊猟に恵まれることでしょう。
1犬、2足、3鉄砲。
狩猟を志す人ならあまりにも有名な格言。
解釈は人それぞれですが、結果を出す猟師にはこの3つのスキルが備わっています。
鳥猟において全てが重要ですが、なんと言っても良い犬を持つことが最重要。
次に野に出て犬と歩き回る足が必要。最後に射撃の技術が大切ということです。
要は、この三つを磨けば磨くほど、鳥が獲れるようになるわけです。
完成犬を手に入れることは、犬のスキルが備わることです。
完成犬が鳥の居場所を教えてくれる。
鳥の居ないところを歩いても鳥は獲れません。
仔犬を飼って、初心者が直面する最大の問題が、キジの着き場がどこなのか分からないこと。
よくあそこの茅場でキジが鳴いているから犬を入れてみよう。
とか、あの畑でキジを見るから犬を連れて行こう。踏み出しでキジが獲れたところだから行ってみよう。
とか、鳥の匂いを知らない仔犬をキジに当てようと、キジの着き場に連れて行っても
実際に鳥に当てるのは、とても難しいことです。
”犬を曳けば鳥がいるか分かる”というのは、鳥の匂いが分かっている犬に限るのです。
でも、完成犬を使えば、猟場の開拓も簡単。
完成犬に鳥猟を教えてもらう。
キジなどは、同じ時間に同じ場所に潜んでいるので、
犬と一緒に野を歩いて、キジに出会った場所の日付や時間、天候を地図でマークしておくことが大切。
キジの見える化です。
データを蓄積して繰り返し学習することで、鳥の居そうな場所がわかってきます。
鳥を探すのがワンコの役目ですが、一緒に仕事をすることで、その場所でのお互いの立ち回り方が分かってきます。
風を読み、犬の動きをよく見て歩きましょう。
鳥の気配ありとなった場合。
鳥が近くなれば、尻尾をブンブン振ったり匂いを獲る動きをして鳥の気配を感じることができます。
犬はその土地や猟場が分かってくると、ハンターが撃ちやすい位置を把握しようとするし、ハンターも犬の行動から鳥との距離や様子が分かるようになります。
鳥のいる方向を想像して、犬と一緒に追い詰め、飛び立つ方向を見定める。
最初は犬主導の鳥猟ですが、何度も失敗を繰り返すことで
協力して鳥を獲れるようになります。
一猟期一緒に過ごせば、犬の癖なども分かるので、より使いやすいワンコになります。
学んだ事は次に迎える仔犬に全て生かすことができる。
この完成犬と一緒に過ごして積み重ねた経験は、全て次に迎える仔犬に生かされます。
犬によって個性の違いはありますが、飼育の仕方や普段の生活の中で、犬が何を言ってるのか?どのようなコミュニケーションを取れば通じ合えるのか?
犬を見て判断する事は大切な事です。
仔犬を訓練する上でも、完成の形が分かってから仔犬を迎える事と
分からずにスタートするのは雲泥の差なのです。
完成犬で鳥猟を始めることは、最速で鳥猟を学ぶことなのです。
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