剣鉈です。
先輩に良く言われます。鉈は必ず持てと。
山で足を折って動けなくなっても
樹林帯でこれがあれば、生存率が飛躍的に上がります。
沢筋を攻める山鳥猟の時と
奥山を単独で徘徊するときに携帯していきます。
鳥猟なので、これで止め刺しすることはありません。
お守りのようなものです。
猟期も終わったので、クリーニングしました。
ボロボロになったラベルを剥がして
汚れを落とし、刀身を磨き、刃を立てました。
土佐忠親
全長 - 415 mm
刃渡り - 210 mm
刃の高さ - 45 mm
刃の厚さ - 6 mm
白紙鋼+軟鉄
剣鉈にも様々な形があります。
このタイプは剣先鉈と言われるもので
振り下ろして刀身の重さで切れるように柄が長く、重心も刀の先端にあります。
身は厚くて両刃 ハマグリ刃です。
刃を3本指で摘むように持てば、鳥の解体などある程度の細かい仕事もできます。
出刃包丁の代わりにもなります。
刀の峰から柄にかけて緩やかな”く”の字なのも特徴です。
先端部分は 薄く鋭いので止め差しに使います。
温暖で常緑樹の多い静岡で人気のようです。
ブレードは軟鉄に白紙が割り込んであり
木材を加工したり止め刺し程度では刃が鈍ることはありません。
四つ足の止め刺しに使用する+腰鉈の仕事ができるので、山では結構遊べます。
薪を作るのは最も得意とするところです。
直径10cm程度の潅木なら切り倒すことができます。
携帯するのに軽くて、取り回しが良い7寸です。
それまで腰鉈を使っていたのですが、数年前有害鳥獣駆除に誘われたのをきっかけに
贔屓の刃物屋で購入したもの。
”土佐打刃物”と言っても高級品ではなく実用品です。
使い倒してなんぼなもんです。
本当は、切っ先が水平で小太刀のような和風ハンティングナイフを買おうと思ったのですが
握ってみてもあまりしっくりくるものがなくて、諦めようとしたところ
店主が奥からホコリをかぶったこれを持ってきた。
使いやすい物ならこれだと…
握った瞬間
「これだ~これは気持ちいい~」
って言っちゃいました。 機能美です刀身の凄みが良いです。
今まで使ってた鉈と同じようなバランスで、若干軽量。
安くしてやるから、転がしたら肉を持って来いと
一番安いものを更に安く手に入れました。
鶏肉しか持って行ってないけど。
ポチッとしてくれると励みになります
はじめまして。剣鉈の検索でこちらに御訪問をさせていただきました。よろしければ剣先鉈の販売店をお教えいただく事は出来ますでしょうか。よろしくお願いいたします。
返信削除静岡県静岡市清水区 清水銀座の菊幸さんで買いました。
削除このタイプの剣鉈はもう作ってないかもしれません。
最近のは柄短くなってしまいましたね。
問合せすればデッドストックがあるかもです。