HAMAKAZE jj: C・W・ニコル 「人生は犬で決まる」

2015年4月1日水曜日

C・W・ニコル 「人生は犬で決まる」


星野道夫→開高健と来て、今回はC・W・ニコルさんです。

先日、私の犬が重い感染症にかかり死にかけまして、今は幾分回復はしたのですが
もう今までのような仕事は無理みたいです。
さみしいです。 酔っ払いです。


コレ、犬の死期が近づくと読みたくなります。


あらためて思いました。
鳥猟犬は猟犬である前に、最高の愛玩犬であり友達です。


この書籍はニコルさんの愛犬、アイリッシュセターのモーガスとメガンの生涯を綴ったお話です。
写真がとても多いです。ニコルさんがとても若いです。

書かれた時は、日本国籍を取得して長野県黒姫高原に自分の家を持ち、定住が決まり
犬を飼う決意をした頃から始まります。


―本文抜粋

やがてエチオピアを去る時が来た
前から犬をエチオピア人の助手に残しておこうと思っていたが、ある事件が僕の心を悩ませ、
その決心を揺るがせた。

彼は不意にエチオピア人の子供をを攻撃しようとした
その子供は羊飼いで、どうやら前から犬に石を投げたりしていじめていたらしい
ほかにもいくつか説明のつかない、一つ間違えたらえらく危険となるような行動に僕は気が付いていた。
この犬を訓練したのはぼくだった。大胆で恐れを知らず、このうえなく従順で
僕の命令には決して逆らわない。
彼はそうゆう犬だった・・・。
そう誰かに徹底的にいじめられたあの日までは。

公園を去る日、彼に肉を食べさせてやり、優しく撫でてやった。
それから気がつかないように後ろに回ると
銃で頭を打ち抜いた。

いまだこのときほど苦しい思いをしたことはない。
だが、僕にはそれをしなくてはならないことがわかっていた。
それをやれるのは僕しかいないことも

そんなわけで僕にとっては犬を飼うことは特別な意味を持っているのだった。

―中略
そうだ犬を飼おう

むろん名前はモーガスにする。
僕の手にかかって死んだあの犬の名前だ。






彼は本物の犬飼いです。

何よりバードハンターですし…


ここに書かれているニコルさんが犬に対する姿勢は
犬と一緒に仕事をする人なら、普通に共感できることばかりです。
変に擬人化してないところが良いです。


犬を飼う辛さ、喜び、愛情の注ぎ方、そして責任。
年を重ねないと分からないものばかりです。
オッサン万歳です。



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